※検討にはapery使用してます。
第26回世界コンピュータ将棋選手権決勝 ponanza VS 技巧
先手:ponanza
後手:技巧
▲7六歩 △3四歩 ▲5八玉 △6二銀 ▲4八銀 △5四歩
▲2六歩 △4四歩 ▲2五歩 △3三角 ▲3六歩 △5三銀
▲3七銀 △3二金 ▲6八玉 △5二金 ▲2六銀 △4三金右
▲3五歩 △同 歩 ▲同 銀 △3四歩 ▲2四歩 △2二銀
▲2三歩成 △同 銀 ▲2四歩 △1四銀 ▲1六歩 △4五歩
▲3三角成 △同 桂 ▲7一角 △5二飛 ▲1五歩 △6四角
▲1四歩 △2八角成 ▲2三歩成 △4二金寄 ▲4四銀打 △5五馬
▲5三角成 △同金上 ▲5五銀 △2八飛 ▲3八銀 △3五歩
▲2七歩 △5五歩 ▲3九金 △2五桂 ▲2八金 △6二玉
▲3一飛 △5六歩 ▲7一角 △7二玉 ▲5三角成 △8六角
▲同 歩 △5七歩成 ▲7八玉 △5一歩 ▲5二馬 △6七と
▲同 玉 △6六銀 ▲同 玉 △6五銀 ▲7七玉 △6六銀
▲同 玉 △5二歩 ▲6一銀 △6二玉 ▲7二飛 △5三玉
▲5二銀成 △4四玉 ▲5五銀
まで81手で先手の勝ち
序盤
3手目58玉について触れてはいけない。
これの是非を考え出すと、将棋の深淵に飲まれた挙句時間を浪費するだけに終わるので、ポナはこういうものと思うようにするとよいです。
すぐ玉寄ったりしてイミフだしな。
ponanza、棒銀からの速攻
24歩に14銀と出た局面。
普通はここで26銀と立て直したりとか考えそうなものだけど、ponanzaの指し手は銀取りを放置して16歩。
ここで35歩と取ると、以下15歩45歩33角成同桂14歩55角23歩成28角成32とが一例で、同飛には21角、55馬には34銀!から攻めが続く模様。
28の飛車取りを無視するのが急所で、取られても見た目ほど厳しくない(僕の目には厳しく映るけどw)のでとにかく攻めが続けばよしということなのだろう。
普通は55角の両取りで慌ててそのまま形勢を損ねるものだけどねぇ。
ちなみに戻って14銀と出ずに12銀も有力なようで、以下26銀24角25銀33角となってどうか。先手一歩損だが棒銀が威張っていて、後手も妙な凝り形をこれ以上ほぐすことができない。
評価値は先手+100点程度で互角ライン。
ponanza、飛車取り放置でやりたい放題
64角に14歩と銀を取った局面。
さすがに無茶でしょ〜w、と言いたくなる所だが、以下28角成に23歩成と進み、同金は守りの金が離れてしまい44銀打で攻めが止まらない。先ほどの検討順にも出てきたが、28の飛車を取らせてもいいから攻め続けるのが肝要らしい。
技巧は42金寄としたが、それでも44銀打からponanzaはゴリ押しの攻めを猛プッシュしてくる。
次の55馬は一見奇異に映るが、平凡に64馬としても43銀成と金を取って44金と打っていけば、攻めは繋がるらしい(同金同銀62銀打53銀成同馬62角成同玉33と、などが一例。他にも有力な手段が多く、若干先手有利な印象)。
後手は中央付近で清算した後の形が悪く、33とが次に後手の大駒を責める手を見ており非常に味が悪い。
ちなみに、28飛と降ろしても58金右と受けておいて、すぐに寄る形ではない。
ponanza、一転して冷静な指し回し
局面が進み、技巧が35歩と銀を取った手に対してponanzaが冷静に27歩と打った局面。
これで次の飛車取りがどうやっても受からなくなり、形勢に差がついてしまった感じ。
色々駒が当たっており判断が難しいが、技巧は銀を取らずに23飛成と粘りに行くべきだったか。
それにしても、殴るだけ殴っといて自玉を安泰にするponanzaの指し回しは見事という他ない。
以降は順当にponanzaが寄せていった感じ。(技巧にも判断ミスがあり、まだ長そうだったが一気に決着がついてしまった。持ち時間に差がついていたのかもしれない。)
まとめ
今回はponanzaの攻めが炸裂して、技巧にとっては不本意な一局となってしまった(割と短手数で決着した)が、持ち時間の長い将棋ならまた違った展開になったんじゃないかなー、局面の均衡が続いたんではないかなーと思う。2次予選では技巧が勝ってるしね。選手権は10分+一手指すごとに10秒追加というルールなので、持ち時間が短いんですよね。
ソフト同士でプロ棋戦、せめて早指し棋戦程度の対局の場設けて!エライ人!
にしても、棋界最高峰の将棋が棒銀というのもまた凄いですよね。。。
僕もこれからは棒銀採用していきます
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